海外釣行入門に最適! タイランド「ブンサムランフィッシングパーク」の遊び方
海外釣行入門に最適! タイランド「ブンサムランフィッシングパーク」の遊び方
東南アジア最大の都市、バンコク。今、その郊外にひっそりとたたずむある施設に、世界中の釣り人たちが熱い視線を注いでいます。その名は「ブンサムランフィッシングパーク」。国内の海外釣行ファンたちの間でも超有名な、世界最大級の淡水釣り堀なのです。
…たかが釣り堀と侮ることなかれ、ここで釣れる魚はとんでもない巨大魚ばかり!
本記事では、ある事情からこの釣り堀に二年間住みついた過去を持つ筆者・半澤が、園内の遊び方を0から10までご紹介!とにかく大きな魚を釣ってみたい方、連休の旅行先に悩んでるあなた、いつか行きたいと思ってる学生さん!…必見です。
Bungsamran fishing park(ブンサムランフィッシングパーク)の概要
HP :http://www.bungsamran.com/
営業時間 :24時間営業
休日 :年中無休
住所 :soi suwanprasert sukhapiban 1 rd, bangkapi, bangkok 10240
タイ語住所 :ซอย นวมินทร์ 42、นวมินทร์、แขวง คลองกุ่ม เขต บึงกุ่ม、Bangkok 10240
電話番号 :0-2734-9270, 0-2734-9272 タイ国内から662-734-9272
位置マップ
主なターゲット:メコンオオナマズ(現地名プラーブク)・サイアムジャイアントカープ(パーカーホ)
その他のターゲット:チャオプラヤキャットフィッシュ(プラーテパー、プラーテポー)・ジャイアントスネークヘッド(プラーチャドー)・ピラルクー(アラパイマ)・テラピア(プラーニン)等
料金表
フィッシングライセンス(入場料)2000バーツ
レンタルロッド 600バーツ(デポジット1000バーツ)
レンタルネット 60バーツ(デポジット600バーツ)
バンガロー 600~5000バーツ
ガイド 1000バーツ
エサ 600バーツ
※デポジットはレンタル品の返却時に返金。
タイランドの新たな観光スポット!
日本から約7時間程度でアクセスでき、週末を使って遊びに行けるほどの手軽さが魅力のタイランド。海外釣行の経験が乏しく、治安や言葉に不安がある方にもマイペンライ(問題ない!気にするな!の意)精神のこの国は、優しく微笑んでくれるはず。
この国にはバックパッカーの聖地と言われるカオサンロードはじめ、寺院巡り、アユタヤ遺跡、水上マーケット、ムエタイ観戦、ナイトライフなど魅力的なスポット・イベントが満載です。しかし、今回紹介するブンサムランフィッシングパーク(以下、ブンサムラン)はそうしたメジャーな観光地に勝るとも劣らないエキサイティングなアミューズメント施設として、近年ひそかに人気を博しています。
自然湖を利用した園内は、南国らしいエキゾチックな佇まい。
ブンサムランの魅力は何と言ってもまず、24時間365日、手ぶらで行けて初心者にも巨大な魚が釣れてしまうこと!しかもレストラン併設で美味しいタイ料理が食べられるし、コンビニまであるのです。さらには宿泊できるコテージや無料シャワー室まで!
となると、一人旅の時間つぶしにはもちろん、デートコースにだってできます。小さなお子さんがいても安心なので、家族旅行や社員旅行にもピッタリなのです。
アクセスは?料金は?初心者でも釣れるの?
ここからはオススメ空路からブンサムランへのアクセス法、入場方法、現地ガイドの頼み方、料理の頼み方、釣りや楽しみ方を紹介していきます。
◆空路 ~東京からタイへ~
貴重な週末休みをタイランドで過ごす上でのオススメプランは、金曜日の仕事終わりに羽田空港から乗り換えなしでひとっ飛びできる深夜直行便。日本航空・全日空・タイ国際航空からいずれも0時過ぎに出発する便が出ているので、金曜の仕事帰りに出発して土曜の早朝に現地到着。機内で睡眠をとったら週末をバンコクでフル活用することが可能です。
帰国便の所要時間は5時間40分ほどなので、余裕を持って帰国するなら全日空・タイ国際が毎日運行している14:50の便。ギリギリまで楽しむなら全日空・タイ国際が毎日運行している23:15の便を使って移動時間を睡眠に当てれば、月曜日の朝も余裕を持った出社が可能です。ちなみに、「怪魚ハンター」としてその名を知られる沖山朝俊さんは一時期ブンサムランにハマってしまい、なんと4週連続で週末タイランドを敢行したこともあるのだとか。
微笑みの国で癒しの休暇を!
例:羽田空港⇄バンコク便(季節や航空会社の方針により変動するため最新の時刻表は各航空会社のHPをご覧ください)
◆日本航空
<行き>羽田発 00:05 ⇒ バンコク着 05:05
<帰り>バンコク発 09:55 ⇒ 羽田着 17:30
バンコク発 22:25 ⇒ 羽田着 06:00(翌日着)
◆全日空
<行き>羽田発 00:20 ⇒ バンコク着 05:25
<帰り>バンコク発 14:50 ⇒ 羽田着 22:30
バンコク発 22:45 ⇒ 羽田着 06:30(翌日着)
◆タイ国際
<行き>羽田発 00:30 ⇒ バンコク着 05:45
<帰り>バンコク発 14:50 ⇒ 羽田着 22:30
バンコク発 23:15 ⇒ 羽田着 06:55(翌日着)
・空港からブンサムランへのアクセス
バンコクの玄関口【スワンナプーム国際空港】から、そう遠くない距離に位置するブンサムラン。国際空港、市内からの主な行き方を紹介します。
-タクシーを使って移動する
まずは空港のタクシー乗り場で運転手をつかまえ、タイ語で「サワディーカップ!ポム・ヤークパイ・タノンナワミン・ソイスィーシップソン・ソイラーン!(片言でも伝えられるよう簡略化してあります)」と伝えてみましょう。これで大抵、目的地にたどり着けます。
ちなみにこの言葉の意味はサワディーカップ(こんにちは)ポム(僕は)ヤークパイ(行きたい)タノンナワミン(ナワミン通り)ソイスィーシップソン(42番の横道)ソイラーン(突き当り)。もし運転手が首をかしげたら、本記事に記載されているタイ語表記の住所を見てもらいましょう。
時間帯や渋滞時間帯にもよりますがよるが、300~400バーツの範囲内で連れて行ってくれることでしょう。ちなみに空港のタクシー乗り場は優良運転手しか入ることが出来ないので、あまり派手なぼったくりに遭う恐れはありません。
-現地ガイドを使って移動する
出発前に現地ツアーガイドに連絡を取り、入国時間に合せ空港に迎えに来てもらいブンサムランへ移動するという方法もあります。タイ在住の日本人ガイドを擁する「トッパーズタイランド」が、日本語でやり取りできるのでオススメです。
・日本人ホテル街スクンビットからブンサムランへの行き方
-タクシーを使って移動する
ホテルのフロントやコンシェルジュに住所を伝えタクシーに乗るか、道路を流しているタクシーを拾います。運賃は250~700バーツに収まるでしょう。運転手の目が濁っていたり車内が汚いタクシーは控えましょう。。
-市内バスを使って移動する
日本人旅行者が宿泊する人気ホテルが多いスクンビットロードから出発する場合、501番のバスに乗ってナワミンロードに向かいます。バンコク市内のバスには運転手の他に乗務員が一人乗っているので、先ほど紹介した呪文、「サワディーカップ!ポム・ヤークパイ・タノンナワミン・ソイスィーシップソン・ソイラーン!」を伝えれば近くのバス停に降ろしてくれるはずです。
・安宿街カオサンロードからブンサムランへの行き方
-タクシーを使って移動する
ここでは道で流してるタクシーをつかまえる方法が一番。時間帯や渋滞時間帯にもよりますが、やはり250~700バーツの運賃でブンサムランまで連れて行ってもらえます。
-市内バスを使って移動する
カオサンのバス乗り場からは、60番のバスに乗ってナワミンロードに向かいます。
♦ブンサムラン入場
大きなナマズやコイのオブジェを通り抜けると、そこがブンサムランのエントランス。世界中の釣り人たちが巨大な魚を抱えた写真が飛び込んできます。正面には巨大な釣り堀、右手にコンビニ、左手にフロントがあります。
フロントのスタッフ方は日本語も英語も得意ではないようですが、カウンターには日本語の案内もあります。ここでは入場料(=使用する釣り竿の本数)、釣りガイドやレンタル釣り具の要不要、バンガローを借りる場合はそのグレード、そして使用するエサの量を決めて会計を済ませれば、巨大魚がウヨウヨ泳ぐ夢のような釣り堀に入場できます。入場料が釣り竿の数なのでカップルで一つの釣り竿、家族で一つの釣り竿、大人数で一つの釣り竿をシェアするスタイルで臨めば、料金を大幅に節約することも可能です。
♦釣りガイドの頼み方
この釣り堀の凄いところは、お客さん一人一人に現地の釣りガイドをつけられること。手ぶらで初挑戦する場合などは、フロントでレンタル釣り具と釣りガイドをつけてもらうのをおすすめします。この釣り堀の主要な客層は世界中観光客なので、ガイド達はたとえ言葉が通じなくても、身振り手振りを交えながら楽しく上手にコミュニケーションをとってくれます。釣り具の準備はもちろん、レストランの注文や写真撮影などホスピタリティもバッチリ。ガイドには一日の終わりに100バーツ(×人数分)のチップを渡すのが一般的です。
名物ガイド、ブンソンの米ぬか爆弾ブンソンボール。夕張メロンくらいの大きさはある。
♦巨大ナマズ(メコン大ナマズ)を釣る。
ブンサムランフィッシングパークでオープン以来ずっとメインを張り続けている看板魚は【メコンオオナマズ(現地名プラーブク)】という巨大ナマズ。このナマズの特徴はプランクトン食でありながら巨大化し、底なしの力強さとスタミナを持っていること。舐めてかかれば膝はガクガクに笑い、握力は無くなり、最後には釣り竿まで折られ、翌日からは筋肉痛と腰痛に耐えねばならなくなることも。そんな怪物のような魚を釣れば、皆に自慢したくなること間違いなし!
♦巨大コイ「パーカーホ(サイアムジャイアントカープ)」を釣る。
ブンサムランにハマった人たちはメコンオオナマズでは飽き足らず、より難易度の高い「パーカーホ」を次の目標にする人たちもいます。世界最大級のコイの仲間で、その堂々とした姿は多くの釣り師の憧れの的。掛かった後のスピードや重量感は他に例えようが無いほどで、リールクラッシャーと言われることも。釣り上げた日には釣り堀のスタッフ、お客さん全員から祝福されることでしょう。
ナマズとの狙い方の違いですが、餌を一カ所に置いておく時間が長ければ長いほどパーカーホのヒット率が上がります。餌のダンゴを大きくし、2〜3時間動かさないで放置するのが最大のコツです。
♦ガイドを頼まずに自力で釣りたい場合
1、併設された釣具屋で、エサ(糠)、中通し浮き、螺旋仕掛け(針付き)、輪ゴム、発泡スチロールの玉、集魚剤を購入します。
2、メインラインに中通し浮きを通してから、螺旋仕掛け(針付き)を結びます。
3、買ったエサ(糠)に水と集魚剤を混ぜ、耳たぶの柔らかさになるまで練る(水分量は少ないほうが広範囲にバラけるので集魚力が増します)。
4、練り餌をコブシ大の大きさに丸め、螺旋仕掛けに付けて完成。
浮きを止めたい場合は、止めたい水深合わせてメインラインに輪ゴムを結び付け、ストッパーにします。輪ゴムだけでは、中通し浮きに入り込んでズレる場合があるので、ビーズを噛ませても良いでしょう。
5、餌が壊れないようにフワッと投げたら、あとはアタリが出るのを待つのみ。
タライの中に注目。このサラサラ具合が拡散力の決め手。
♦釣具店を楽しむ
2016年現在。ブンサムラン敷地内には、新品を扱いオリジナル商品にも力を入れている【7seas ProShop】。そして釣り雑誌を出版する傍らで中古ルアーを扱う【Kanom Shop】という二つの釣具店があります。この釣り堀で使用するウキや仕掛けは、7seas ProShopで一通り揃うので足を運んでみてください。
7seas ProShopの品揃えは感動モノ!オリジナル商品も充実しています。
KanomShop。アットホームな中古釣具屋。オーナーは日本語も得意!
ブンサムラン用中通しウキ。安いのでお土産に持って買えるのもアリ!
螺旋仕掛け。金属むき出しの螺旋より、保護チューブが付いてるほうがオススメ。
♦釣り座で料理の頼み方
ブンサムランにはレストランが併設されています。場内を歩き回っている店員さんからメニューを受け取ってオーダーすれば、出来立ての料理を釣り座まで運んできてくれます。メニューはタイ語ですが、写真や英語ガイドが付いているのでそれを参考にしましょう。代金は料理の受け取り時に支払います。
♦レストランを楽しむ
釣りをしない(=入場料を払わない)人でも、気軽に楽しめるのが併設されたレストラン。席をとり、メニューを持って歩き回っているスタッフに一声かけるだけ。おいしいタイ料理が味わえます。
♦バンガローコテージで楽しむ
人目を気にせず、快適に釣りや食事を楽しむのに向いています。ランクは様々ですが、ベッドルームやシャワールームの付いた部屋もあるので、家族連れや団体での旅行で重宝します。状況にもよりますが、終始入れ食いになるコテージもあれば、ほとんど釣れないところもあるので注意!安いところだと600バーツから選べるので気軽に利用できます。予約も可能です。
大きさや設備は値段に応じて様々。
宿泊可能なバンガローは、大人数、家族、カップルにオススメです。
24時間使用可能!
♦桟橋で楽しむ
バンガローを借りない場合はブンサムラン名物の水上桟橋から釣りをすることになります。タイ人や陽気な外国人が昼からビールを飲みながら釣りを楽しんでいるので、空いている場所を陣取って釣り開始です。釣り仲間が沢山出来ますよ!
次の休みは、ブンサムランに行って、笑っちゃうくらいデカい魚を釣って、微笑みの国を大満喫してこよう!