群馬でストライパーを釣ろう!!
群馬でストライパーを釣ろう!!
群馬で狙える北米のストロングファイター!!
ピーコックバスにピラルク、大ナマズ…!!
そうした憧れの怪魚たちが狙えるタイや台湾の釣り堀が人気だ。
海外釣行にはなるが、2泊や3泊程度のショート日程で楽しめるという手軽さ、また現地グルメの美味しさも魅力のようだ。
ああ、僕も大好きなんだなぁ~カオマンガイに魯肉飯(ルーローハン)。
釣り&食べ歩きの旅ったら最高!!
とはいえ、3~4日の休みでもなかなかとれなかったり、またとれても家族を置いて釣りオンリーで出かけられないなんてパパさん(ママさん)も多いかと思う。
そこで今回紹介したいのが、北関東は群馬県にある管理釣り場「宮城アングラーズヴィレッジ」だ。
ピラルクのような身の丈サイズの巨大魚ではないが、「ストライパー」という北米で人気のストロングファイターを相手に楽しく遊べるということで地元アングラーを中心に人気のスポットなのだ。
宮城アングラーズヴィレッジ
http://www.anglers-village.com/
こちらがストライパー (Morone saxatilis) 。
ストライパーとは別名で、英名はストライプドバス striped bass。
シマスズキとも呼ばれるよう、体側に流れる縞模様が特徴だ。
アメリカの釣り雑誌の切り抜きより。
表紙を飾るほどの人気釣魚なのだ。北米の大西洋岸に分布し、全長2mにもなる。
ストライパーはソルトウォーターフィッシング(海釣り)の対象魚のイメージがあるが、河川の淡水域から沿岸海域までと広く生息する魚であり、この釣り場でも稚魚を輸入し、淡水のイケスで育てたものを放流している。
赤城おろしが吹く、寒~~~い冬場はニジマスなどのマス類に入れ替えとなるが、5月から10月にかけ「日本で唯一、ストライパーが釣れる釣り場」として大いににぎわう。
※放流魚種の入れ替え日に関しては釣り場のウェッブサイトでチェックを!!
それでは釣り場をのぞいてみよう!
行ってきたのは2019年5月9日。
埼玉県在住の友人でライギョ好きのSさんと行ってきたぞ。
バスもナマズもいるのだ
釣り場入り口の看板。
どーんとブラックバス( Micropterus salmoides ※ラージマウスバス。以降バス)の姿が!
ストライパー放流の時期は、バス、それにチャネルキャットフィッシュと呼ばれるアメリカナマズ( Ictalurus punctatus 以降キャットフィッシュ)もいっしょの3本立てフィッシングが楽しめる。
※この3種を1日で釣り上げると、グランドスラムステッカーのプレゼントあり!
尚、ブラックバス、ストライパー、キャットフィッシュは持ち出し禁止なので食用に持ち帰ることはできない。
場内には「川池」、「中池」、「下池」の3つの池がある。
それぞれの池の看板には放流魚の内容が示されていた(下池にて)。
バス釣りも大好きなSさん。
楽しんでましたねぇ~。
さて、バス、ストライパー、キャットフィッシュがメインターゲットとなるこの時期に合ったタックルだが、バス釣り用のものであれば問題ない。
ただストライパーがかかると、これは僕の個人的感触だが、その引きは「バスの倍はあるでしょ~~~っ!!」ってなくらいの強烈さなので、そのあたりは心して道具、ライン選びをしておこう。
釣り方はルアーだけでなくフライフィッシングもOKだ。
その場合、8番前後のロッドを用意するとよいだろう。
池には魚の付き場となるようブロックや柳の木が沈められていたり、杭が打ってあったりと変化に富んでいる(この日メインで遊んだ中池)。
この日使ったルアータックル。
沖縄からの遠征であったので、ベイトロッドは8本つぎのパックロッド、スピニングロッドはテレスコピック(振り出し)タイプのコンパクトロッドを持ってきた。
釣りを開始してすぐに釣れたのはバス。
ミノーで探っていたSさんにもヒット~~♪
いろんなルアーを試してみよう
魚たちの放流量が多いのもこの釣り場のうれしいところで、バスでは1平方メートルあたり、2匹の割合だとか。
わかりやすく数で言うなら、3つある池のうち「中池」ではバスは通常約4000匹、ストライパーも800~1000匹いるようにしているそうだ。
出だしはとにかくバスの反応がよかった(というか一日中!)。
反応がよいといろいろなルアーを試すことができて面白い。
Sさんは数十年も前のルアーで釣ったり、僕もいくつかのユニークなハンドメイド系ルアーを使いバスたちを誘ってみた。
Sさんが使っていた国産のオールドルアー。
ダイワのザ ミノー。
※実釣時は釣り場のルールに従いフックのかえしは潰して使用。
お見事!キャッチ。
北海道のハンドメイドルアー工房NOKKIのKAIで!!
こちらのかわいいルアーは和歌山・Fuchuluresの鯛ストラップほうじ茶。
釣り場でのルールはサイトで確認しておこう。
気さくなスタッフに何でも聞いてみよう
ところで、この釣り場に来ていつも強く感じるのは、とにかくお客さんに「魚を釣る楽しさを思い切り味わって下さいね!」という愛!!
常にスタッフが釣り場の様子を見回りながら、お客さんに声をかけアドバイスしてくれる。それはその時のコンディションにマッチしたルアーのタイプであったり、動かし方であったり、色であったり。
実に丁寧に教えてくれるんだなぁ。
沖縄から10ヶ月ぶりに来た僕に、チーフマネージャーの養田さん(ようちゃん)が最近の様子も含めいろいろとレクチャーしてくれた。
スタッフのみなさん。
左から山崎さん(ヤマちゃん)、清水さん(カスタさん)、篠原さん(シノちゃん)。
気さくなスタッフとの会話も楽しみに遠方から通う常連さんも多い。
「親子でハマっています!」と、こちらは3時間かけ神奈川県から月に数回通っているというアングラーさん。
釣り初心者にもとてもやさしい釣り場だ。
無料のレンタルタックルもあり、全く釣りが初めてという方の手ぶらでの来訪も大歓迎とのこと。
子供を連れてきての釣りデビューにもいいねぇ。
魚たちの食いがシブくなってしまったときには、スペシャルなサービスを施してくれる。それがペレットタイム。
魚たちのエサとしてふだん与えている人工飼料や小魚(ウグイやボラなどの稚魚や金魚)を撒いてくれるのだ。
「魚たちよ出てこ~~~い!!」
ペレットタイムに人工飼料を撒く養田さん。
エサが撒かれると魚たちが狂ったようにそれを襲い始める。
そのタイミングにエサとマッチしたルアーを投げ込むと高確率でのヒットが期待できるのだ。
金魚を撒いたときなら赤金やオレンジカラーのルアーなどがいいぞ、というわけだね。
人工飼料。
釣り具屋さんに行くと、こんな色形のルアーも売っているよね。
用意しておこう。
こちらはウグイの稚魚。ボラやマゴイの稚魚が撒かれることもある。
爆発!ストライパータイムが始まった
午後に入ってのペレットタイムで魚たちの気分もうわずってきたのか、それまで見渡しても釣っている人を見なかったストライパーがだんだんと姿を現し始めた。
近くにいた女性アングラーが良型をキャッチ!
ええですなぁ。
個人的感触ではバスの倍は引く!と書いたが、ストライパーの引きはとにかく強烈だ。ヒット後は突っ走るし、重い。
やり取りでは杭などに巻かれないよう気をつけよう。
また、リールのドラグをきつく閉めすぎていてロッドに負担がかかりすぎると折ってしまう恐れがあるので、セッティングには注意したい。
ちなみに釣り場でキャッチされたストライパーのこれまでの最大サイズは76cm。
おそらく9歳から10歳だろうということだ。
ルアーではバラシが続いてキャッチできなかったが、フライではキャッチ!
セミを模したドライフライで。
釣り場では圧倒的にルアーの人が多いが、フライでのバス、ストライパーも面白いぞ!!
前にルアーで釣ったときの写真をお見せしておきましょう。
このときは3gくらいの小さなスプーンがとてもよかった。
Sさんもバラシが続いたが時間終了ギリギリでキャッチ!!
こちらのお客さんもナイスワン!!
この原稿を書いている最中に届いた、6月に滋賀から駆けつけた友人Kさんが釣り上げたグッドサイズのストライパーもお見せしておきましょう。
Kさんはこんなトップウォータープラグでも釣られたそうな。
ゼログラビティのドラガチュラというルアーで。
今回の釣果はないので2年前の7月に来たときのものだが、こちらがチャネルキャットフィッシュ。
サスペンドタイプのシャッド系ルアーがオススメだ。
なんだかんだと夕方になったら池のあちらこちらでストライパータイムが始まったようで、みなさん楽しそうに釣られていたなぁ。
適当に池を回りながら他のお客さんの釣られている様子を見させてもらったけれど、ビッグベイトで釣っている人もいれば、ポッパーの人、シャッドタイプの人もいたりとそれぞれ思い思いに好きなルアーで楽しんでいた。
それにしてもよく釣れた。
たっぷりと遊ばせてもらった。
2年ぶりに味わったストライパーのストロングファイトに、バスは数釣り…。
沖縄在住者ではあるが、また来年も出張に絡めて来ちゃおうかな(笑)。
シャッド系もよかった~。
ラパラのシャッドラップで。
ノーシンカーワームで。
釣り場で販売のオリジナルルアーで。
これはもう、反則を越えた禁じ手ルアー!!
それでは最後にここの食堂でいただける美味しいものもお見せしておきましょう。
釣欲と食欲をしっかりと満たしてくれる群馬のお楽しみ釣り場・宮城アングラーズヴィレッジ。
海外の釣り堀にも負けてはいないぞ~~~(なハズ!)。
みなさんも訪れてみて下さいね。
カオマンガイやルーローハンはないけれど、
ダシのきいた京風うどんほか、豚塩カルビ丼や唐揚げ丼、マスやイワナの塩焼きなど充実のラインナップ。
夏場はざるそばがおいしいよねぇ。
こちらを目当てに来場のお客さんも多いという、名物のスペシャル~~♪な串焼き。
この釣り場に来たならぜひ!