まんぷく釣行 in 沖縄。南の海のゴンベ!
まんぷく釣行 in 沖縄。南の海のゴンベ!
みなさんタコライス食べてますか~~?
あ、いきなり脱力な前振りですみません。
沖縄在住イラストレーターの時川です!
前回は離島の西表島を舞台とした記事を書かせていただきましたが、今回は沖縄本島の自宅から車で15分の海岸で出会うことのできるナイスなキャラをご紹介致しましょう。
タコスミートをのっけたライスでタコライスっていうのもほのぼのしたネーミングでいいなーと思いますが、名前がとても楽しい魚がいるんですよ。
そうそう、名前と言えば、最近の子どもたちは個性的ですよね。
娘が通う小学校の名簿を見ても…、
女の子なら「りあら」ちゃん、「るね」ちゃん、「いのり」ちゃん…なんてかんじでね。
昭和40年代生まれな僕の同世代には多い○○子みたいな名前はいまや絶滅状態だー。
男の子も負けずにカッコいい名前がいっぱいなんだなぁ。
「そうま」くんに「はるく」くん、「たいが」くんに「かいと」くん…。
う~~ん、なんだかもう、みんな変身前のヒーローの名前みたいではないですか!
そんな響きとは対極にあるような古風でドロくさい名前のお魚が、ここ沖縄の海には泳いでいるんですねぇ。
その名も…
イソゴンベ( Cirrhitus pinnulatus )!
ゴンベ科でイソゴンベ属。
漢字をあてるなら「磯 権兵衛(好爺)」なお方です!!
実際の顔を見たら、そのまんまなんですが、笑わないで下さいよ。
でぇーーーーーーーーんっ!!!
あはは。
この目つきに、このタラコ唇。
決して「磯 たくや」でも「磯 ともひさ」でもなく、「磯 けんと」とかでもないよなぁ~。まさにゴンベだ!
ゴンベ科の魚は実は10種類以上いるんですよ。※ホシゴンベの学名はParacirrhites forsteri 、オキゴンベはCirrhitichthys aureus。
結構歯は鋭いですね。エサにはカニなどの甲殻類や小魚。
よく見ると背ビレの先には突起が。
水中だとひらひら~~と糸状に広がるんですね。実はこれってゴンベ科の特徴!
むか~し、どこかの漁村にこんな人がいて、その名がついたに違いない!?
この魚、沖縄地域だけでなく、国内では伊豆半島、高知県以南、小笠原諸島などのサンゴ礁域に棲息。最大で30cmくらいまでに成長するようです。
でも、僕も沖縄に移住する前はその存在を知らなかったんですよね。
いつものようにイシミーバイ釣りをしていたときにたまたまかかり、はじめはカサゴの1種かなぁなんて思ってましたよ。
ああ、こんな記事を書いていたら久しぶりにゴンベちゃんに会いたくなってきました。
ちょっくらいつもの海岸をのぞいてみましょうか。
ちょうど福岡から釣り仲間が遊びに来ているので、何人かでやれば1匹くらいは釣れるでしょう。
釣り前夜、県南部の老舗ファミリーレストラン「チャーリーレストラン」にて秘密会議。オムライスがおいしいんだな~♪
みんなで行ってきました。オキナワンビ~~~チ!
こんなルアー(疑似餌)を投げて狙ってみました。
釣り場近くの駐車スペースで用意をして、ポイントまで歩いていきます。
釣り場の岩は、石灰質岩でギザギザ。また釣りをする際はひざ下くらいまで水に立ち込むのですが、ハブクラゲに刺されることもあるので、靴はサンダルなどではなく、フェルト底(できればスパイクつき)のしっかりとした釣り用ウェーディングブーツ、ボトムは速乾性の長パンツなどはいて肌を露出しないことをオススメします。
あとはとにかく日射しが強いので、日焼け対策、熱中症対策も忘れずにね!
ちょっとビビらせてしまうようなことを書きましたが、ポイントに向かうまではミニ水族館。
歩きながら水たまりをのぞくと、かわいい生き物たちに出会いますよ。
海岸にできた潮だまり。
水中にカメラを突っ込んでみると、ルリスズメダイ(Chrysiptera cyanea)が。
赤目はイワオウギガニ(Eriphia sebana )。カッコイイ!
それではポイントに着いたのでルアーを投げてみましょう。
イシミーバイ(カンモンハタ)は波っけがないような穏やかな潮だまりでよく釣れますが、イソゴンベは波が当たるような場所を好み隠れています。
真っ青な空の下、キラキラと輝く海に向かってキャスト~~~~~っ♪
水深は浅いので、根がかりしないようルアーが着水したらすぐに巻き始め、表層を泳がせてきます。
さてさて、そんな場所を探っていくと…、
福岡メンバーの1人が数投目で早々とキャッチ!!
イソゴンベ釣れました~♪
他のメンバーも続きます~~~で、連発!!
こんなに釣れる日も珍しいなぁってくらいのアタリdayとなりました。
バンっ!
ババンっ!!
イソゴンベ連発どころか、他にも楽しい魚種が現われてくれましたよ。
「メモリアルな魚が釣れた~~~」と、福岡メンバーも大喜びで撮影会♪
ありゃ、イソゴンベが今日は主人公なんですが~~~、まぁ、いいか。
イソフエフキ。沖縄名はクチナジ(Lethrinus atkinsoni)。引きも強く、地元ではタマンことハマフエフキ(Lethrinus nebulosus)と並んで人気魚です。
オキザヨリ(Tylosurus crocodilus)。沖縄名はシジャー。おや?このルアーってことはゴンベではなく大物狙ってましたね(笑)。咬まれたら大けがしちゃうし、釣魚としては糸を切られたりルアーを持っていかれるので嫌う人が多いけれど、ビジュアル的インパクトは大!
あ、僕もベラなどかけながら、
ちゃんとゴンベちゃんキャッチしてましたよ。
こちらはハコベラ(Thalassoma quinquevittatum)です。
上から見たゴンベちゃん。頭の模様も面白いですね。
いやぁ、釣れた釣れた。もう、お腹いっぱいです。
3時間ほどの釣りでしたが、みんなそれぞれ4~5匹のイソゴンベをキャッチしたのではないかな。
これにてイソゴンベまんぷくフィッシング終了。締めは…
まんぷく食堂の牛汁そばでまんぷく~~~。
まんぷく食堂。山羊汁やあひるそばも人気のお店。
あっさりしていておいしい牛汁そば。ショウガをたっぷり効かせてね!
ちなみにイソゴンベはおいしくいただけます。
この愛嬌ある顔を切り落とすのにご抵抗がなければ…。
顔が大きいので身は少ないですよ。
ではまた来月!!