ツアーで五目釣り!西表島に行こう(前編)
ツアーで五目釣り!西表島に行こう(前編)
まずはビーチで五目釣り
島に到着後、ちょうどいい感じの潮位であったので、ウォーミングアップがてらビーチに立ち込んでの釣りを体験してもらった。
コバルトブルーに輝く海に入り、それぞれに散らばった参加メンバーたち(Kさん、Oさん、Tさん)がルアーを、フライをキャストする。
狙うはサンゴや岩の陰に潜むトロピカルフィッシュたち。
するとすぐに歓声が!!
「釣れました~~っ!!」
「なんですかね~、この魚は???」
まずはKさんがオグロトラギス(Parapercis hexophtalma)を釣った。
僕はカンモンハタ(Epinephelus merra Bloch)。
ムラサメモンガラ(Rhinecanthus aculeatus)。
Oさんがフライで釣り上げたのは沖縄名ナガジューミーバイのバラハタ(Variola louti)だ。
こちらはアミメフエダイ(Lutjanus decussatus)。星条旗にも似た模様から地元では「アメリカ」とも呼ばれる。
おお、いきなり五目達成だ!!!
ほかにマダラエソ(Saurida gracilis)と、メギス(Labracinus cyclophthalma)も釣れたので実は七目!
マングローブリバーで冒険フィッシング!
どうもどうも、こんにちは。
沖縄在住の釣り好きイラストレーター時川です。
今年5月のことだけど、この島での釣行経験が豊富ということでエスコート役を僕が担当、参加者を募る形で「トキシンさんと行く!八重山諸島 西表島」ツアー(なんだか照れる~。笑)というツアーが催された。
今回はその様子をレポートさせていただきますね。
※主催はトラウトアンドキング
http://www.troutandking.com/
特別天然記念物イリオモテヤマネコの像。奥には島の人気スポット・ピナイサーラの滝。
西表島に関しての記事はこのサイトでも過去に2度書いているが、
いまいちど簡単に島のことを紹介させてもらうとこんなかんじだ。
沖縄本島からは南西に430キロの八重山諸島にあり、面積は約300平方キロメートル、周囲約130キロという沖縄県では本島についで大きな島。
イリオモテヤマネコやセマルハコガメ等の希少種が生息することでも知られ、その面積の90%はジャングルに覆われたワクワク感でいっぱいの冒険フィールド…!
そのジャングルの中を流れるいくつもの川の河口域に入り、そこに潜むマングローブジャックことゴマフエダイ(Lutjanus argentimaculatus)や、ナンヨウチヌ(Acanthopagrus pacificus Iwatsuki)など、南国ならではの元気で愉快な魚たちの釣りを楽しむというのが今回のツアーのメインテーマである。
さぁ、それではみなさんもいっしょに、亜熱帯地方特有のマングローブ(西表島ではメヒルギ、ヤエヤマヒルギなど7種で構成されている)と呼ばれる植物林に囲まれた流れに入っていきましょう。
Here we go!!
マングローブリバーでの釣りは、こうしたカヌーやスモールボートで楽しむ。この画像を見るだけで、もうドキドキしてくるでしょ。
こちらがマングローブ。潮が上がってきた際、この何本にも分かれた根っこの陰が魚たちにとって絶好の隠れ場となるのだ。
ツアースケジュールは3泊4日。
5月17日~20日と21日~24日の2回催され、前半は40代から50代とメンバーで僕と同世代、後半は20代から30代いう2組をご案内。
僕はふだん一人旅釣行が多いのだけど、今回はエスコートしながらそれぞれのフィッシングスタイルやノリの違いも楽しませてもらった。
初日と最終日はオカッパリ(岸釣り)を軽くするくらいになるが、中2日間は専門ガイドとともに川でのカヌー(ボート)釣りをたっぷりと味わうといった内容だ。
5月18日。ファーストグループの川の初日は東部を流れる仲間川に入った。
浮力体と電動モーターをつけたカナディアンカヌーには2人ずつ乗船。2組に分かれて出撃だ。
ガイドは僕が長年お世話になっているマリンボックスさん。
http://www.marinebox.net/
よろしくお願いします!!
TさんとKさん組。ガイドはマリンボックスのボスである宮城さん。グッドラック!
フライにマングローブジャックが連発!
僕はフライ(毛鉤)での釣りをご希望のOさんとご一緒させていただいた。
ガイドはマリンボックスの若手ヨネちゃん。
Oさんはアマゾンやアフリカ、ニュージーランド、カナダなど、海外釣行の経験も豊富な方で、僕もどんな釣りを見せてくれるのか楽しみだったけれど、驚きのマングローブジャック7連発も飛び出す見事な釣りであった!
西表島は初めてなんですよというOさんだったが、これまでに海外での似たような雰囲気の場での釣り経験、知識の蓄積がフルに生かされたよう。
流石です!
※Oさんのサイトでもこのツアーの様子が詳しくレポートされていますぞ。
http://loopara.la.coocan.jp/ir2018-1.html
このポイントで7連発!
最大はこのサイズのマングローブジャック。引きは重く、強い。
ロウニンアジ(Caranx ignobilis)の幼魚に、
ホシミゾイサキ(Pomadasys argenteus)も釣られていた。
そのほかにナンヨウチヌも。
フライの釣れっぷりもOさんもスゴイ!!
僕もルアーで!
潮がうんと引いたタイミングで合流&ランチ休憩。この間も立ち込みでバシバシ釣られていた0さん…恐るべし!
初日はフライが圧勝だったが、さて、2日目はどんな展開となるか。
名作ルアーで大逆転!
2日目は西表島最大の川である西部の浦内川に入った。
この日の僕のパートナーはTさんでガイドはヨネちゃん。
前日フライが当たったOさんは、今度はルアーロッドを手にKさんとガイド宮城さんのカヌーに乗船。
初日のTさんはチビなマングローブジャックがちょこっとと、イマイチの釣果であったよう。
なんとかいいサイズ、よい魚が出てくれますように!
釣りオヤジ大集合!出撃前の記念撮影です。画像左からTさん、ガイドのヨネちゃん、宮城さん、Oさん、Kさん、そして手前が僕。
Tさんは面白ルアービルダー。初日のビーチでの釣りでは、中央の青いルアーでしっかりと魚を仕留めていたぞ。
魚たちの機嫌がよいときなら、トップウォータープラグという水面に浮かべてアクションを加え、誘いをかけていくルアーだけで楽しく遊べる西表島の釣りだが、この日は昼までやってオニカマス(Sphyraena barracuda)の幼魚や小さなマングローブジャックがじゃれてきた程度。
そこで水面での釣りは魚がルアーに飛びつく瞬間が見えるなどとてもエキサイティングで僕も大好きなスタイルなのだが、思いきって作戦を変え、何十年も前からあるバルサ材の名作ルアーで狙い直してみた。
今度は水中を泳いで誘うタイプだ。
するとこのちょっとの違いで反応が激変!
まずは僕がオニヒラアジ(Caranx papuensis)をキャッチ!
ちなみに“名作”とは、ラパラというフィンランドのメーカーのカウントダウンという名のルアー。7cmサイズのブラウントラウトカラーだった。
続いてTさんにも!実はこの前に1度バラしていたので感激の1匹だ。同じくラパラのシャッドラップSSR・7cmのパーチカラーで。
調子をつかんだTさんはこのあとミドルサイズのマングローブジャックをポンポンと出していった。
紫外線ガードで思い切り怪しい姿なTさんだったが、フェイスマスクの下はにっこり笑顔であったことでしょう。
浦内川での2日目はこうしてまずまず成果で締めくくり(宮城さんガイド艇は数は出せなかったがKさんが謎の大物をバラしたそうな!)翌日最終日は帰りの船の時間までオカッパリを楽しんだ。
それにしてもたくさんの種類が釣れた3泊4日だった。
このあたりもまた西表島の釣りの大きな魅力なんだなぁ。
(このあと、レポート後編ではさらに多くの魚種をご紹介!)
好調持続のTさんはマゴチ(Platycephalus sp)を2匹キャッチ。
Kさんは渓流域に入り、念願だったオオクチユゴイ(Kuhlia rupestris)。小さかったけどうれしい1匹でしたねぇ!
オカッパリといえば、宿近くの港で毎朝延べ竿でえさ釣りを楽しまれていたOさん。エサは魚肉ソーセージ!
こんなダブルヒットもあった。愉快すぎです!背ビレが細く長く伸びたハタタテダイ(Heniochus acuminatus)に、チョウチョウウオ(Chaetodon auripes)
お楽しみ、ツアーグルメ!
ツアーでのお楽しみは釣りだけではない。
そのあたりは食べ歩き好きでもある僕なので、美味しいもの系もあれこれご案内っ♬
石垣離島ターミナル内の食堂「ソムリエ」で食べた石垣牛の焼き肉カルビ丼。このお店、個人的におすすめ!
ガイドのマリンボックスさんが営むレストラン「ロコ」でリュウキュウイノシシのお刺身。もちろん西表島で捕らえられた野生のイノシシ。これは食べなきゃ!!
島魚のあんかけはロコさんの看板メニュー。
クチナジ(イソフエフキ)やミーバイ(ハタ類)など魚の種類は日替わりだ。
この日はシロダイだった。
5月から7月は西表島パインのシーズン。
甘くて本当に美味しい。
このパインが楽しみで、ついついこの時期に訪れてしまうんだよねぇ。
それではいい感じでお腹いっぱいになったところで今回はこのへんで。
後編に続く。