増え続けるカミツキガメ… 千葉県が対策強化
NEWS
2016.04.03
増え続けるカミツキガメ… 千葉県が対策強化
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2016.04.03
千葉県が今年度からカミツキガメの捕獲・駆除を強化することが明らかになった。
印旛沼水系で捕獲されたカミツキガメ
カミツキガメは北米原産の淡水生大型カメで、生態系に強い影響を及ぼす、あるいは人間に危害を加える恐れがあるとして、外来生物法が定めるところの特定外来生物に指定されている。
千葉県下のカミツキガメ生息数は年々増加しており、県の推計によると、主な生息地である印旛沼水系における現在のカミツキガメの生息数は約1万6千匹に達するという。
昨年度の捕獲数は約900匹だったが、今年度からはさらに取り組みを強化。罠の設置数を増やすほか、雌個体に発信機を取り付けて産卵場所を特定するなどの対策を行うという。一般的なカメとは体つきが大きく異なる
カミツキガメはその名の通り咬合力が強く、噛まれれば大怪我をする可能性もある。
実際は臆病な性格で、こちらから積極的に接触しないかぎり、彼らのほうから積極的に人間を襲うことは無い。さらに生活のほとんどを水中で過ごすため、人間が遭遇する機会も多くない。
しかし、5~6月には成熟した雌個体が産卵のために岸辺へ上陸することがある。子どもが不用意に触れたりすることのないよう、注意喚起が必要だ。また、強い雑食性ゆえ、魚釣りの折に釣り針へ掛かってしまうことも印旛沼水系ではしばしば。このような形でカミツキガメに遭遇し場合はむやみに触れようとせず、速やかに地元の警察署か市町村の役場へ連絡するようにしたい。、
水田の用水路で見つかった幼体
※本種はかつて鑑賞目的で大量に輸入され人気を博したが、現在は特定外来生物に指定されているため、飼育には特別な許可が必要となる。