僕は生まれてからずっと、沖縄県那覇市に住んでいる。 生まれ育った住宅街は繁華街も近く、あまり自然が豊かとは言い難い環境だった。 しかし、自宅の前には(水はあまり綺麗ではないが)安里川という一本の川が流・・・
僕は、黄金ナマズを釣った。 今日は、僕が黄金ナマズに出会ってから、捕獲するまでの記録を綴ろうと思う。 出会いの場は水辺ではなく、偶然立ち寄ったコンビニだった。 店内には大きな水槽が置かれていて、その中・・・
今日、7月30日は2016年夏における唯一の「土用の丑の日」である。 土用の丑と言えば、夏バテ防止のためウナギを食べて精を付ける風習が江戸末期から続いている。 ここでいうウナギとは、ニホンウナギ(An・・・
※真似しないでください! 本記事を執筆したライターは魚類の研究を通じてこれまで多数のオニダルマオコゼを捕獲・観察しており、扱いに長けています。そうでない方はむやみに素手で触れないようにしてください。 ・・・
数多の個性的な淡水魚を育む、中央アフリカを代表する大河、コンゴ川。その流域に国土を広げるのがコンゴ民主共和国である。 ザイールという旧国名の方が耳に馴染みがあるかもしれない。 首都キンシャサを少しばか・・・
『悪魔のナマズ・グーンシュ』をインドで釣りあげた一年前、私は『神の魚』と呼ばれるゴールデンマシール(Tor putitora)またの名をサハールを追って、ネパール西部を流れるサラダリバーを下っていた。・・・
シンガポールからマレーシア、そしてタイランドまで。東南アジアをマレー鉄道に乗って旅したことがある。その道のりは1000キロにも及んだ。 街から街へ移動するたびに、知らない景色が、知らない料理が、知らな・・・
これはある夏の晩、僕が沖縄の離島で人知れず奮闘した、すごく地味な、けれど一生忘れることのないであろう捕物劇の記録である。 ゆるく気ままなバカンス……のつもりだった 2016年7月某日、僕は仕事で沖縄本・・・
俗に「生きた化石」と呼ばれる生物の代表に、カブトガニがある。 現生の生物であるが、三葉虫を彷彿とさせる甲冑のような殻を纏ったその姿のまま四億年も前の地層から化石が発掘されている。 タイの河口域で捕獲さ・・・
僕は数年前までタイランドに住んでいた。 現地で刊行されている釣り雑誌の編集に携わっていたのだ。 毎週金曜日、僕は釣り堀が併設されたレストランで夕食をとる。すると、仕事を終えた釣り仲間たちが続々と集まっ・・・
カエルの外来種といえば、ウシガエルを筆頭にオオヒキガエル、シロアゴガエルなどが有名な話。 だが、皆さんはアフリカツメガエルという蛙が日本に定着しつつあることをご存知でだろうか? 確かに生体を確認できる・・・
「タイは、若いうちに行け」 誰の口から聞いたものだったか、そんな言葉に触発されて初めてタイに行ったのは1996年のことだった。 2度目は、タイ最大のバイクイベントで歌いに、ハーレーに乗ってバンコクから・・・