ギアナ地方でピラルクの新種発見か 米国研究者らによって
NEWS
2016.12.07
ギアナ地方でピラルクの新種発見か 米国研究者らによって
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2016.12.07
南米・ギアナ地方で新種のピラルク(英名・アラパイマ)が記載されることになるかもしれない。
このセンセーショナルな研究結果は米ニューヨーク州立大学環境科学森林学カレッジの生物学教授であるドナルド・J・スチュワート氏らによって米国魚類爬虫類学会が発行する科学誌「Copeia」に掲載された。
スチュワート氏らはギアナ地方南西部のエセキボ川流域の複数の地点から得られた数百におよぶピラルクのサンプル中、二つのグループ間で遺伝的な隔離が認められたという。ギアナ奥地、エセキボ川産のピラルク。
米ニューヨーク州立大学環境科学森林学カレッジの生物学教授でもあるドナルド・J・スチュワート氏によるとこれは、同一水系に分布していながら両グループ間で長期にわたって交配が起きていないことを示しており、異なる独立した種であることを示唆しているという。
この研究結果は、少なくとも両グループのどちらかが「新種のピラルク」であることを示すものと言える。
これまでピラルクは長きに渡りArapaima gigasという一属一種の魚類として扱われてきた。しかし、2013年にスチュワート氏によって新たにArapaima leptosomaが記載され、以後分類を見直す動きが盛んになっている。
ピラルクはその生息地が奥地の水域であることなどから今後の研究によって、さらに多くの新種のピラルクが発見、記載される可能性もある