繁殖の可能性も…? 埼玉県 荒川でアリゲーターガーが捕獲される
NEWS
2016.05.23
繁殖の可能性も…? 埼玉県 荒川でアリゲーターガーが捕獲される
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2016.05.23
2016年5月21日、埼玉県を流れる荒川で北米原産の外来魚「アリゲーターガー」が捕獲された。
釣り上げた栃木県在住の男性によると、このアリゲーターガーは全長91センチの個体だったが、捕獲現場では1メートルを超えるより大きな個体や20センチ程度のガー科の幼魚も複数目撃しているとのことで、「繁殖してしまっているのでは」と話している。
荒川で釣り上げられたアリゲーターガー
アリゲーターガーは北米原産の大型肉食魚で、特異な容姿から鑑賞魚として人気を集め、多数の個体が輸入されてきた。しかし、本種は非常に成長が早く、自然下では全長2メートルを超えることもある。
一般家庭で終生飼育することは困難で、持て余した飼い主あるいは販売業者が遺棄放流したと思われる個体が各地で頻繁に捕獲されている。アリゲーターガーは日本と気候の近い温帯原産の魚であるため、国内における繁殖・定着の可能性も考えられる。
環境省は2016年3月に本種を他のガー科魚類とともに外来生物法が定めるところの特定外来種に指定する方針を発表した。およそ二年間の周知期間を設け、2018年4月から規制が開始される見通しだ。
4月30日には大阪府で二個体のアリゲーターガーが捕獲され話題をさらったばかりである。[ 大阪でアリゲーターガー二匹捕獲… 地元の少年釣り師が大活躍 2016年5月7日 ]
気温が上昇して魚が活発になるこれからの季節、引き続き各地の河川で目撃・捕獲が相次いでしまうのかもしれない。