沖縄リーフビーチのラブリーフィッシュ!「イシミーバイ」に会いに行こう
沖縄リーフビーチのラブリーフィッシュ!「イシミーバイ」に会いに行こう
カワイイあいつに会いたい!!
はぁ~、東京出張から戻って食べる沖縄そばったら、ほっとするなぁ~。
いきなり食事の画像で失礼します(≧∇≦)
僕の大好きなテビチそば。テビチとは豚足のことですよ。プルプルとろろん ♪ でおいしいんだぁ。
なんだかんだと東京から沖縄に移住してまる6年。
すっかりこちらの味が舌にも気持ちにも染み付いてしまったイラストレーターの時川です。
さてさて、そんな僕は大の釣り好き。
沖縄そばと同じように、出張や旅行から帰ってくると恋しくなってしまい、ムショ~~~~に会いたくなる、あるカワイイ「魚」がいるんです。
それはイシミーバイ。
この「イシミーバイ」というのは沖縄の方言名で、
和名で言うところの
「カンモンハタ」と「イシガキハタ」の2種を、地元の人はそう呼んでいます。
どちらも八丈島や南日本の海でも見られる小型のハタの仲間です。
ここ沖縄の海では、本州でいえばメバルのように身近な魚であり、近所の海岸をのぞいてみるとサンゴや岩の陰でボヨヨンとしている姿を見つけることができます。
こちらがカンモンハタ(Epinephelus merra)
で、こっちがイシガキハタ(Epinephelus hexagonatus)。
カンモンハタとよく似ていますが、背縁に数個の黒色斑が並んだり、胸びれの斑点が赤いといった特徴で見分けます。「ミーバイ」というのは沖縄の言葉で「ハタ」のことなんですね。
僕が住んでいる県南部の南城市ではハタ類の水揚げも多いので「市の魚」になっています。う~ん、この絵はイシミーバイっぽいな。ちなみに、那覇市ではマグロが選ばれています。
アカハタ(Epinephelus fasciatus)は「ハンゴーミーバイ」。
こちらオジロバラハタ(Variola albimarginata)は「ナガジューミーバイ」というのが沖縄名。
ほかにもアカジンミーバイやアーラミーバイなど、いろんな「なんとかミーバイ」がいるのですが、そのあたりはまた別の機会に…。
疑似餌でイシミーバイ釣り
さてさて、それではこのイシミーバイ君に会いにいってみましょうか。
釣り竿と仕掛けを持って近くの海岸へ…。
ちょっとえぐれて深みとなったところや岩陰に潜んでいますよ。
岸からの釣りでは、ポイントに近づけるよう、干潮のタイミングを見計らってのぞきに行きます。
沖縄のサンゴ礁に囲まれた海岸では、潮が引いてくると「イノー(礁池)」と呼ばれる浅く穏やかな、大きな潮だまりのような海面が広がるんです。
そうした場を狙うのが手っ取り早いですね。
釣りをする時は、ひざ下ぐらいの水深のところに立ち込み、岩やサンゴの陰に潜むイシミーバイをイメージして仕掛けを投げ込みます。
エサで釣ってもいいのですが、今日は僕が好きなルアー(疑似餌)の釣りを紹介しましょう。
こんなものを主に使うんですよ。ただの金属片のようですが、水中をヒラヒラ泳ぐ姿が彼らの大好物の小魚やエビ、カニに見えたり、キラキラ感に「なんだなんだ」と反応してくわえちゃったりするんでしょうね。
小魚の姿に似せたものもあります。オモチャのようで楽しいでしょう!?
小学生の娘からもらったシールを貼ってドキドキチューンしたものでも釣れました。
クリスマスには赤白のサンタカラーでもね!
沖縄の強烈な紫外線対策とケガ防止を頭に、こんな格好で釣りしています。僕の住む沖縄南部の海岸は石灰岩質のトゲトゲ~な岩のところが多く、手をついただけでもザックリ切ってしまうことがあるので手袋も忘れません。うっかり転んだときに膝やすねを切ったりしないようゲーター(合成ゴム素材のスパッツ)も履けば、なお良しです。
南部海岸のトゲトゲ岩の陰で昼寝のヒトデ氏。
すみません、道具の説明が長くなっちゃいました!
ヒトデ君もダレていますが、まぁ、気にしないで釣り始めましょう。
釣り専門サイトではないので細かなことは書きませんが、ルアーを投げてテロテロとゆっくり引いてくると…
釣れました!!
これはカンモンハタの方です。個体によってはこの魚のように部分的に濃淡の分かれたカラーのものもいます。
サイズは大きくても30cmくらい。ふだん釣れるのは20cm前後とそれほど大きな魚ではありません。
派手な色彩ではありませんが、点々模様がきれいですよね。
大きな目と口もチャームポイントであります。
近場の海の馴染みの顔であり、気持ちをホッコリさせてくれる、いいヤツなんですよ。
イシミーバイ写真館
それでは、過去に釣ったイシミーバイたちの画像をいくつかお見せしましょう。
これも疑似餌なのですが、フライ(毛鉤)で釣った時のもの。
カンモンハタは、背ビレや尾びれの縁が鮮やかな黄色なんですね。
沖縄の離島、八重山諸島は西表島で釣ったチビちゃん♪
斜め後ろからもすてきです。
愛するあまり、Tシャツのデザインに描いちゃったこともあります(地元の釣り仲間主催の団体 “島んちゅアングラーズネットワーク” が製作した「平成28年熊本地震」被災者支援のチャリティーTシャツ)。
潜って探すのも楽しい!
沖縄の海のラブリーフィッシュ・イシミーバイ。
釣りの苦手な方は、シュノーケリングで探してみるのも楽しいですね!海の中で自然にくつろぐ姿をながめることができますよ。
シュノーケリングでは、イシミーバイ以外の魚の観察もできます。チョウチョウウオやムラサメモンガラなどとともに、中央のシマシマフィッシュ・ツノダシ(Zanclus cornutus)もよく見かけるおなじみの魚。
イシミーバイは警戒心がとても強いので、見つけてもさっとサンゴの間や岩陰に隠れてしまい、写真を撮るのはなかなか難しい!
ルリスズメダイ(Chrysiptera cyanea)なんかですと簡単に写ってくれるんですけどね。
ではまた!!