Googleが世界の漁業活動を可視化。 「Global Fishing Watch」開設
NEWS
2016.09.18
Googleが世界の漁業活動を可視化。 「Global Fishing Watch」開設
NEWS
2016.09.18
Googleが全世界の海洋漁業活動を可視化するウェブサイト「Global Fishing Watch」を開設した。
このプロジェクトには環境保護団体SkyTruthおよび海洋資源の保護運動を行うOceanaが協力している。
「Global Fishing Watch」は人工衛星を利用しておよそ20万隻もの漁船の位置情報を解析、地図上に操業の状況を表示するウェブサービスである。
表示された各漁船の船名や所属国を調べることができるほか、膨大な位置情報を機械学習システムで解析することで漁業形態や使用漁具を判定することもできる。
つまり、各海域でどのような漁業が行われているかを容易に把握することが可能となるのだ。特定の船の情報を確認することができる。アフリカ近海で日本籍の船が遠洋漁業を行っていたりと、なんとなく眺めているだけでも発見が多い。
近年、過剰な漁獲による水産資源の圧迫は国際的な課題となっている。
また、密漁をはじめとする不適切な漁業行為の横行も資源の保全および維持を妨げる大きな問題である。
「Global Fishing Watch」はこうした問題を解決、防止し、持続可能な漁業を実現する切り札となり得るサービスだろう。
なお、現在公開されているバージョンはベータ版。今後はさらなる機能の充実が期待される。