シガテラ騒動の余波… 奄美漁協もバラハタ販売自粛へ
NEWS
2016.04.25
シガテラ騒動の余波… 奄美漁協もバラハタ販売自粛へ
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2016.04.25
東京・築地市場で販売自粛の対象魚となっていた「バラハタ」が誤売された騒動を受けて、鹿児島県奄美漁協はこれまで販売対象としていた本種の販売を自粛していることが明らかとなった。
バラハタは美味な魚で、華やかな魚体も相まって奄美・沖縄など南西諸島で食用魚として人気が高い。
水揚げされ、競りに掛けられるバラハタ(石垣島にて撮影)
しかし、産地によっては食中毒を引き起こす神経毒の一種であるシガテラ毒を蓄える個体が出現することがある。そのため、東京都では市場での販売を自粛しており、2016年4月12日には築地市場において本種が「ナンヨウスジアラ」と誤って販売、料理店で提供されるに至り一連の騒動が盛んに報道された。
奄美漁協組合員の話によると、これまでバラハタは毒をほぼ持たない海域で漁獲された個体に限って水揚げされてきたが、この誤販売に関する報道の直後から、一層の安全強化を目的として規制が告示されたという。
自粛期間等は未定であるというが、再び奄美の市場と食卓にバラハタが並ぶ日は来るのだろうか。